ホーム > IT, Linux, 備忘録 > Lubuntu 10.10 インストール手順(Minimal Install)

Lubuntu 10.10 インストール手順(Minimal Install)


だいぶ暖かくなってきましたね。コートが春仕様になりました。そろそろコートは不要かもしれませんね。
でも着てないと不安なんです。yuji.developerです。

自宅の旧PC(VersaPro VY14M/EF-W)にLubuntu 10.10をインストールしてみました。
このPCはCPUがCeleron M 360 1.4GHz、メモリが256MBしかない非力なPCですので、Minimal installが必要になりました。
ということで、備忘録を兼ねて手順を書いてみます。

以下は、主記憶が小さくてLiveCDからインストール出来ない場合の手順です。
スペックが十分ならLiveCDから通常通りインストールすることをお勧めします。(やったことはありませんが・・・)


インストールメディアの準備

  1. https://wiki.ubuntu.com/Lubuntu/DocumentationHelp/MinimalInstallからmini.isoをダウンロード
  2. mini.isoをディスクorメモリに書き込む
    • CD/DVDを利用する場合
      1. 空のCD/DVDをドライブにセットしてmini.isoを書き込む
    • USBメモリを利用する場合パターン1(Universal-USB-Installerを利用)
      1. http://www.pendrivelinux.com/downloads/Universal-USB-Installer/からUniversal USB Installerをダウンロード
      2. ダウンロードしたUniversal USB Installerを実行
      3. 「I Agree」を選択
      4. Step1で「Try Unlisted Linux ISO(New syslinux)」を選択
      5. Step2で「mini.iso」を選択
      6. Step3で書き込むドライブを選択
      7. ドライブリストの横に出るチェックボックスにチェックを入れる
      8. 「Create」を選択
      9. 確認ダイアログで「はい」を選択
      10. Close」を選択
    • USBメモリを利用する場合パターン2(Unetbootinを利用)
      1. http://unetbootin.sourceforge.net/からUnetbootinをダウンロード
      2. ダウンロードしたUnetbootinを実行
      3. 「ディスクイメージ」にチェック
      4. リストボックスは「ISO」を選択
      5. 「mini.iso」を選択
      6. 「タイプ」をUSBドライブ、「ドライブ」を書き込むドライブに設定
      7. 「OK」を選択
      8. 「終了」を選択

インストール

  1. インストールするPCにディスクorメモリをセットして起動
  2. メニューから「Commandline install」を選択してEnter
  3. 言語を選択
  4. キーボードレイアウトを設定する場合は「はい」しない場合は「いいえ」を選択
  5. ネットワークインターフェイスを選択(有線の方が良いかも?未確認)
    • DHCPでない場合は手動で設定?(未確認)
  6. ホスト名の設定
  7. アーカイブミラーを選択(現在地から一番近いもの選択)
  8. プロキシの設定(必要な場合だけ。不要なら空欄でOK)
  9. 必要なファイルがダウンロードされる
  10. タイムゾーンの設定
  11. パーティションの設定(お好みで)
  12. パーティション情報がディスクに書き込まれ、インストール開始
  13. ユーザのフルネームの設定
  14. アカウント名の設定
  15. アカウントのパスワードの設定
  16. ホームディレクトリの暗号化設定(お好みで)
  17. 「自動的にアップデートしない」を選択(Lubuntuは自動アップデートが使えない模様)
  18. GRUBのインストール
  19. システム時間をUTCに設定
  20. インストール完了
  21. インストール時に利用したメディアを取り外し再起動
  22. ログインして以下を実行
    sudo apt-get install python-software-properties
    sudo add-apt-repository ppa:lubuntu-desktop/ppa
    sudo apt-get update
    sudo apt-get install --no-install-recommends lubuntu-desktop
    sudo apt-get dist-upgrade
    sudo apt-get autoclean
    cd /var/cache/apt/archives
    sudo rm *

    Note. 最後のコマンドでエラーメッセージが出力されますが、”partial”ディレクトリが削除出来ないというものであり、気にする必要はない。
    sudo reoot
  23. Lubuntuのログイン画面が表示されるのでログイン

日本語環境用のパッケージをインストール(必要な場合)

  1. アクセサリ→LXTerminalを実行
  2. 以下のコマンド実行
    wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
    wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
    sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/maverick.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
    sudo apt-get update
    sudo apt-get upgrade

    Note. http://www.ubuntulinux.jp/products/JA-Localizedを参照
  3. 設定→言語サポート(利用したい言語を選択)

日本語106キーボードを利用(必要な場合)

  1. sudo vi /etc/default/console-setup
  2. 以下のように修正
    XKBMODEL="jp106"
    XKBLAYOUT="jp,jp"
    XKBVARIANT="106,"
    XKBOPTIONS="lv3:ralt_switch"
  3. sudo reboot

たまにはOSのインストールも楽しかったです。
yuji.developer

カテゴリー:IT, Linux, 備忘録 タグ: , , ,
  1. 匿名
    2012/10/26 04:26

    Lubuntu のインストール手順について調べていたらこのサイトにたどり着きました。

    パソコンは1台しか持ってないので、緊急用ブート起動プログラムの「KNOTPPIX」上で

    ・USBメモリを利用する場合パターン2(Unetbootinを利用) から
    「mini.iso」を別のUSBメモリにライティングをしました。(ここまでは正常に完了)

    ところが、KNOTPPIXを一度シャットダウンして別のUSBメモリから
    起動するようにしたところ、Lubuntuのインストール画面が表示されましたが、
    10. タイムゾーンの設定 までは正常に完了できましたが、
    11. パーティションの設定 で、なぜかIDEに接続されているMasterのメインHDDが
    選択画面に表示されていました。このメインHDDは、Windows XP SP3を
    プレインストールしており、システムが起動できなくなってからKNOTPPIXという
    緊急用ブート起動プログラムにて、ファイルのバックアップなどをするために使用しています。
    しかし、パーティションの設定で、このメインHDDを選択すると、
    パソコン購入時から搭載されているBIOSのパーティション設定が、書き換わってしまいます。
    また、12. パーティション情報がディスクに書き込まれ、インストール開始 の手順に進むと
    仮に、他の現在接続されているmini.isoをライティングしたUSBメモリを選択しても、
    「Not root file system foud」というエラーが表示されて、次のステップへ進めません

    • 2012/10/26 06:17

      このインストール手順はUSBメモリにLubuntuをインストールするものではなく、あくまでUSBメモリに書き込んだLubuntuのインストーラを使用してHDDにLubuntuをインストールするものです。
      USBメモリにインストールする場合は、別なアプローチが必要になると思います。

  2. 匿名
    2012/10/31 13:03

    なるほど、そういうことだったんですか・・・。詳しく説明ありがとうございます。

    では、USBメモリにインストールする場合は、どのようにすればいいのでしょうか?

    もしもメインHDDにLubuntuをインストールしちゃうと、HDD内のデータが全て消えてしまう、
    またはパーティション情報が書き換わるため別PCにつないだ時にドライブとして認識できなくなってしまう可能性があると思います。

    しかし、現在使用しているKNOTPPIXは、USBメモリだけにライティングした単体のプログラムであり、
    Lubuntu も、KNOTPPIXと同じようにUSBメモリ上にプログラムをインストールできればいいのですが・・・何かいいUSBメモリ用のインストール手順がありましたら、おしえていただけないでしょうか。

  1. No trackbacks yet.

コメントを残す